2011年11月4日金曜日

LET IT BE ME/ レット・イット・ビー・ミ一


LET IT BE ME/ レット・イット・ビー・ミ一

1970年2月19日、2度目のラスベガス・インターナショナル・ホテルでのライブアルバム「ON STAGE-FEBRUARY. 1970」に収録されて、初登場した。アルバムは、リリースされると大ヒット、瞬く間にミリオン・セラーとなり71年2 月23 日にはRIAA/ゴールド・レコードに認定された。

<レット・イット・ビー・ミ一>のオリジナルはシャンソンで、フランス音楽界の大スター、ジルベール・ベコーが1955年に作曲、自らレコーデイングしている。

作詞はピエール・ドラノエだが、1957年にはアメリカで英語版の歌詞をマン・カーテイスが作り、ジル・コーレイの歌でテレビ・ドラマに使用。ビルボードHOT100で57位にランキングされるヒットになった。

その後1960年にエバリー・ブラザーズが歌ってHOT100で7位を記録する大ヒットとなった。その後も有名ミュージシャンにカバーされたが、82年にはウイリー・ネルソンでリバイバルヒット。このヒットによって、<レット・イット・ビー・ミ一>というとエバリー・ブラザーズ、ウイリー・ネルソンを思い起こす人が多い。
その後も数多くのパフォーマーによって歌われている名作だ。ナンシー・シナトラ、竹内まりや、上々颱風などそれぞれのアレンジで歌っている。

さて、その歌詞の和訳には、苦労するフアンがたくさんいて、楽しい光景のひとつだ。なんと上々颱風バージョンでは「♪ 不思議な言葉 レット・イット・ビー・ミ一 ♪>と歌いきっている。歌の心をつかんで見事と感動してしまった。ファンが悩むのも無理がない。♪ LET IT BE ME ♪には、いくつも意味が込められているようだ。さらにパフォーマーによって、その意味が微妙に違って聞こえるというスケールの大きな曲になっているようだ。その点でもまことにすごいというか「私のまま」に歌わせてという「願い」が込められているようだ。


その世界的に知られた名曲をエルヴィスは、小細工せずに地響きするような見事な愛のロッカ・パラードに仕上げて、独自の世界観を聴かせてくれる。ライブ版しかリリースされていないがライブにふさわしい生命力溢れるものになっていて、エルヴィス・プレスリーその人の魂が聴こえてきて、うれしくなる。これがエルヴィスだ。

歌うこと、歌声にできることに生涯をかけた男の姿がある。エルヴィス・プレスリーは間違いなく社会を変えた。それを体験したのが「エルヴィス以前にはなにもなかった」と語ったジョン・レノンであり、ポール・マッカートニー、キース・リチャーズ、ミック・ジャガー、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーンたちで、音楽ができることを体験から学んだ彼らは、歌にできることに自分を賭けた。

一方、エルヴィスは体現者であり、先駆者たったが、恐ろしいほどの批判を一手に引き受けた記憶はあっても、社会を変えた体験の記憶はなさそうだ。エルヴィスの魂には、音楽は自分を癒し、他者を慰める愛そのものだった。「僕にその役をさせて」とエルヴィスは、傷つきながらも渾身の力で歌い駆け抜けた。
I bless the day I found you ありがとう、エルヴィス。

LET IT BE ELVIS


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